ドライヤー選びのポイント

風量

ドライヤーは毎分1.3立方メートル以上の風量が大きいものがおすすめです。風量が大きいと髪を早く乾かせるため、熱風を長時間当てることによる頭皮や毛髪のダメージを軽減してくれます。ただし、風量が大きいとそのぶん風音が大きくなりがち。音に敏感な方は、ある程度の風量がありつつも騒音が比較的気になりにくい、毎分1.3立方メートル~毎分1.8立方メートルの間で選ぶのがおすすめです。

また、ドライヤーは消費電力(ワット数)の大きさが風量とイコールではありません。しかし、小さすぎれば風量も少ない可能性があり、大きすぎれば家庭用コンセントで使うとブレーカーが落ちる危険性もあるので確認しておきましょう。なお、基本的には900W~1200Wであれば家庭用に適した消費電力です。

重さ

乾かすときを考慮して、片手で持てる重さのドライヤーを選びましょう。特に髪の毛が長い方は乾くのに時間がかかるので、重量が軽いものがおすすめです。一般的な本体重量は500g~800gですが、より軽いコンパクトなモデルも存在します。 ただし、軽いものや小さいものはトラベル向きだったり風量が少なかったりするので、数値や詳細をよく確認することが大切です。

なお、小さいドライヤーの注意点として、ヘッド後方の吸い込み口が空気と一緒に髪の毛を吸い込んでしまう恐れがあるので、使うときに近づけすぎないように気をつけましょう。

ヘアケア

イオン

イオン搭載のドライヤーを使うことで、静電気の発生を抑制したり、髪のパサつきを抑えたりする効果が期待できます。

たとえば、シャープは「プラズマクラスター」というプラスとマイナスどちらも出すイオンが有名。パナソニックは水分を多く保有する「ナノイー」というイオンでよく知られています。 他にもメーカーごとに発生方法や特徴が若干異なるので、好みに合わせて選びましょう。

温度調節

ドライヤーの風温は、低温で60℃程度、高温だと140℃程度のモノがあります。温度は高温すぎても頭皮や毛髪を傷める原因になるので、自分の肌質なども考慮して選びましょう。 肌の弱い方であれば、乾燥もできて肌にも負担をかけにくい低温のモノがおすすめです。風量が大きいものや風速が速いものであれば、風温は低くても早く乾きます。

また、夏と冬では最適な風温が異なるので、温度が調節できるものを選べば1年を通して快適に使えるので便利。なかには自動で温冷を切り替えて髪の毛につやを出すことができるモードを搭載したものもあるのでチェックしてみましょう。

スカルプモード

「頭皮」を意味する「スカルプ」。スカルプモードは、高温による髪と頭皮へのダメージを予防する効果が期待できるモードです。60℃前後の低温の風になるので、髪や頭皮に配慮しながら髪を乾かせます。

一方で、温度が低いために、風量がないと乾燥に時間がかかってしまうのが弱点。早く乾かしたい場合は、ドライモードである程度髪を乾燥させ、スカルプモードで仕上げれば、乾燥時間を短縮できます。

アタッチメントの種類

ドライヤーのなかには、アタッチメントを取り付けることでさまざまな使い方ができるモノが存在します。風圧を弱めてスタイリングしやすくするモノや、「かっさ」で頭皮マッサージができるモノなど、使用用途は多種多様です。吹出口の狭いアタッチメントなら、同じ風量でも風力が増して髪を乾かしやすいというメリットもあります。

ドライヤーを選ぶ際は、用途に合わせて、必要なアタッチメントが付属しているかも確認しましょう。